【実話をベースにした作品】ドギョンス♬韓国映画明日へ感想

管理人:かえで

物語は決して明るい話ではないのですが、exoのドギョンスさんの演技にキラリと光るものを見つけられる作品です。彼の他の作品もぜひ見てみたいと思います。

【作品情報】

原題：카트 （カート） (2014）

脚本：キム・ギョンチャン

キャスト：

ヨムジョンア/ムンジョンヒ/ドギョンス/キムヨンエ他

インタビュー記事：

韓流Mpost ≫【独占インタビュー】映画『明日へ』、プ・ジヨン監督インタビュー～俳優ド・ギョンス（EXO D.O.）と初めて会った時の秘話を公開

シネマカフェ　≫「EXO」D.O.、初映画『明日へ』の役柄を語る！「“義理がたい”点が似ている」

視聴サイト：~~アマゾンプライムビデオで視聴~~　配信終了しています。

amazon prime videoで見る

~~U-NEXTでも視聴可能です~~　配信終了しています。

U-NEXTで見る

お隣の国、韓国は世界でも雇用が不安定で勤続期間も短く、加えて女性の非正規採用が多く問題になっています。2007年「非正規職保護法」が施行される前に、この法案を快く思わない大財閥「イーランドグループ」は、傘下のスーパー「ホームエバー」の女性従業員を大量解雇。女性従業員たちが会社に対して反旗を翻し、ストライキを決行しました。韓国映画『明日へ』は、その実話をベースにした作品です。

映画「明日へ」の原題は「카트（カート）」です。最初映画が始まり目についたハングルでの映画のタイトルが「카트」で、「明日へ」と全然違うことに「？」と思ったのですが、最後まで見て納得しました。（一番最後のシーンを見ると分かります。）

先のあらすじでも述べている通り、大手スーパーで働く女性従業員が不当に大量解雇され、会社に反発しストライキを決行するという実話をベースにした話なのですが

ストの最中に警察が介入したり、暴力団のような柄の悪い人たちが暴力をふるってきたりと、これは映画だから脚色された部分かな？と思ったのですが、

ドラマ視聴後に興味が湧いて当時の記事などを読んで見ると、実際に警察が介入したり、強制的な鎮圧でけが人が出たなど、大々的にニュースになったということで、衝撃を受けました。

一方的な解雇に加え、暴力での弾圧がまかり通るなんておかしい。と思う一方で、弁護士もたてずスーパーを占領し泊まり込むおばさん組合たちもどこかおかしい…と思ったり。

結局ストライキは512日も続き、組合のリーダー達を除く従業員の復職を条件に闘争が終わったそうですが、組合員の中には怪我をしたり、家庭が崩壊したりと、心も身体もボロボロになったことは言うまでもないと思います。

韓国ではストが多い？というのは、他のドラマ内でそういうシーンが出てきたりしてなんとなく感じていました。

実際こんな記事（外部サイト：韓国の「ストによる労働損失日数」は日本より「193.5倍」も多い…労使協力では「最下位圏」不当な労働）にあるように、数字からもストライキは多いようです。

ところでこのドラマを見るきっかけになったのは、出演者の一人に、韓国の超人気グループEXOのドギョンスさんが出ているということ。

演技ドル（演技もできるアイドル兼俳優）の中でも、とりわけ演技がうまいと言われているドギョンスさんですが、

この映画でもキラリと光るものを見せてくれて、内容的には重苦しい映画だったにも関わらず、いいものを見たなって印象に残りました。

父親は遠くに仕事に出ていて不在、貧困層で修学旅行に行くお金もない家庭。
ストライキで闘うために家を留守にする母に代わり、不器用ながらも妹の世話をする…